廊下を歩いて、部屋に入ろうとしたとき、弟が部屋から出てきた。 ジャージに、大きなバッグを持っている。 「部活?」 思わずそう声をかけると、私の質問には答えようともせず、こちらをじろっと睨むように見て、廊下をスタスタと歩いて階段を降りて行ってしまった。 すれ違う間際、小さい声で何かを言ったように聞こえたけど、何て言ったのか私にはわからなかった。