振り向くよりも先に声が降ってきた。 発せられたその言葉に、近くに座っていた数人がこちらを振り返る。 その視線に、一瞬、体が強張るのを感じた。 「あ、さぼり組じゃん」 私たちの姿を見て、林君がクラス全体に周知するように大きな声で言う。