まあ、来てたとしても、あのカイのことだからきっと周囲のことなんて気にせずに飄々といつも通り過ごしてるんだろうけど。 いつもはそうじゃないけど...今日だけは、そんなカイに隣にいてほしかったと思ってしまう。 なんて、いつの間にかカイを頼りにしている自分に気がついて、それを振り払うようにぶんぶんと左右に頭を振る。 …いつまでもこんなこと考えてたってダメだ 私は、大きく息を吸って、意を決して扉にかける手に力を込める。