みんなにからかわれるのも嫌だけど、修司にどんな顔をして会えばいいのか分からない。 修司は、昨日の私たちを見てどう思ったんだろう... もはや、何かを言ったところで、ただ言い訳がましく聞こえるんだろうけど、これ以上修司との距離が離れるのは嫌だなあ... 冷ややかな目でこちらを見る修司の顔が浮かんで、全身を血の気が引いていくような感覚に襲われる。 教室はこの扉を隔ててもう目の前にあるのに、最後の一歩を踏み出す勇気が出ない。