「ありがとう」 「おー」 「カイのおかげだよ」 「そーかよ」 なんて口調は素っ気ないのに、すごくすごく優しい笑顔を浮かべる。 いつもはわざとらしくからかうように笑うくせに、こんな笑い方もできるんだ... 西の空に日が傾いてきてる。 私たちは元の帰り道を探して公園を出た。 「落ち着いた?」 聞きながら、視線はスマホに落とし、道を探している。 「え?」