そう言って、一から蹴り方を教えてくれる。 「こうだよ」 「こう?」 言われたとおりに蹴ってみる。 最初こそ難しかったものの、繰り返していくうちに自分でも感じるくらいに上達していく。 「じゃあ、今度は俺にパスして」 何メートルか先にいるカイがさっきみたいに手を動かす。 さっき教えてもらったことをイメージして...蹴る すると、さっきとは見違えるようにそれっぽくできた。 ボールはちゃんとカイめがけて転がっていく。