ほんと、かわいくない









素直に頑張れって言えないんだから。










修司は少し驚いたようだった。










でもすぐに









「お前もなー!事故んなよー」










そう言って軽く手を振っている。










私はすぐに前を向いて足早に歩き出す。









今なら自分でも分かる










絶対顔が赤い










大きな声で叫んだから、周りの人たちも私たちのことを見ていた。










なんであんな行動をとったんだろう










普段の私なら、考えられない










自分でも自分のことが分からなかった










あの時私を突き動かした感情は、みんなと同じように言えない自分へのもどかしさからなのか、










それとも、修司への抑えられなくなったこの想いなのか...









私には、全然わからなかった。