「何でだよー」 林くんは不満そうな顔をしている。 「こいつ、俺の専属の先生だから」 ......専属? 「1人に教えるのも、2人に教えるのも変わらないじゃん?」 林くんも負けじと食い下がる。 「ダメだっつーの、他当たれ」 「えー、俺を見捨てんの、矢宮ー?」 林くんはどうしても諦められないらしく、私の方を見る。 林くんの顔が助けを求める子犬のように見える......