冷たい彼の情愛。

 
「咲世も約束してくれる?」

「うん?」

「もしも何かあった時は、ちゃんと俺に言って。たとえ咲世でも、咲世だけが苦しむような隠しごとをするのは許さないから」


縁が強い瞳で訴えてくる。

それは私を守るという約束を果たそうとしてくれている強い意志。

でも、縁だけに重荷を背負わせるようなことはしない。

ちっぽけかもしれないけど私も縁の力になって、一緒に前に進んでいくって決めたから。


「縁が心配するようなことはないと思うけど……うん。もしも何かあった時はちゃんと言う。一緒に悩もう? 縁も何か不安がある時はちゃんと私に言ってね。縁が辛い時は私も縁のことを支えて、一緒に乗り越えていきたいから」

「……」

「楽しいことも不安なことも全部、ふたりで一緒に、ん……っ」


視界が暗くなったと思えば縁の唇がそっと触れてきて、私の言葉が途切れた。

……このキスが、答え。

唇を離した縁が私の頬をつつと撫でながら、私の瞳を真っ直ぐ見つめ、口を開いた。


「……咲世。愛してるよ。これからもずっと、一緒にいよう」