その返事を聞いて、母は誠に「仔猫を家族の一員として、大事に出来るなら飼ってもいい」といいました。

 それを聞いた誠は「大事にする」と母に、真剣な顔をしながら、約束をしました。

 そして、誠に約束をしたあと、母は仔猫に「今日からお前は、家族の一員だよ」と言って、手を仔猫の頭に軽く載せました。

 その中で仔猫は、少年と母親の会話の中で、初めて少年の名前が「誠」と言う事が、その時にわかりました。

 そして、仔猫は「ミャー」と泣きながら、誠の顔を何度も舐めてきました。

 まるで、誠の事を仔猫は、自分の親だと思うくらい、懐いていました。

 それに、仔猫は誠の事が唯一、人間の中で、とても温もりのある人間だと、確信していました。

 だからこそ、仔猫は誠を喜ばしたり、癒す事の出来る猫になる事を、勝手に思う要に成って行きました。
 そして、仔猫にとって、誠に出会った事で生きている事の「意味」と「喜び」を知って行きました。

 しかも、誠は仔猫にとっては、一番大事に思っている存在でした。

 やがて、誠の純粋な優しい心を仔猫は、もっと知って行く事でしょう。