「人間も、捨てたもんでは無い」と確信するようになりました。

 それだけでなく、仔猫は生まれて初めて、人間である少年の優しさをしりました。

 どうこう思っている間に、少年の家に到着した要です。

 そして、少年は玄関の扉を「ガラガラ」と開けてから、カサを閉じて玄関の端に置いて、そっと仔猫を下ろした。

 その後に、玄関の扉を「ガラガラ」と閉めた。

 それから、少年は「母さん、只今!」と言ってから急ぐように母親を呼びました。

 「母さん、タオルを一枚持ってきて」といいました。

 そして、奥の部屋から母親がタオルを持ってきました。

 そのとき母親は、一匹の仔猫に気付きました。
 そして一言、少年にいいました。

 「この、ケガしている仔猫どうしたんだい?」と母は、少年に尋ねました。

 少年は、母に連れてきた訳を詳しく話した。

 そして、少年の母親は、濡れていた仔猫の体を、タオルで拭き、仔猫のケガの手当てもして挙げました。
 そして、少年の母親は、少年に言いました。

 「誠、つれてきた仔猫を飼うつもりなのかい?」と聞いてきました。

 その問に対して少年は、母親に一言「飼う」といいました。