「良かった、興味を持ってくれて。どうせならその言語取得の能力をこの国の言語だけっていうのももったいないなと思って。」

「え?」


それって......。


「アヤメは元の世界に帰りたいと思うけれど、どうせならこの世界で楽しみながらその方法を探したらどうかなって思ったんだよ。

それに、何か出来ることはないかって言ったよね。
学校を卒業して試験を受けてもらえば、この国に貢献出来ることなんてたくさんあるよ。

試験を受けるにも条件がいるんだけど、あそこは屈指の国立だし申し分ないよ。



──なんて上からの言い方でごめんね。」



「.....学校に通うことを勧めてくれてるんですか?」