先程の恐ろしい王子だとは思えない。 14歳の少年である。 「私は、コロですので。」 すると、俯いていた顔を上げて私を見た。 「私は、コロですので、今まで通りなんでもおっしゃってください。」 この人が少年でいられるのは、コロの前だけだったのかもしれない。 それはきっと、本物のコロがいた時から。 「私は、女のする、妙なマネ、ということは致しません。」 だから、思わず、この人が年齢相応の時を過ごすことを守ってあげたくなってしまった。 少し苦しそうに笑う、少年を。