シンさんは言いくるめるというか......人に「はい」と言わせることが上手だ。
「アヤメに専属の侍女を、と言ったのはアヤメが女の子だからだよ。
僕が出来ることには限界があるし、同性の方が話しやすいこともあるでしょう。」
「.....分かりました。それじゃあ、お願いします。」
私たちはいつの間にか、今までの王宮内とは一変した雰囲気の廊下を歩いていた。
なんだか緊張感が漂うような。
「あ、それからアヤメは王宮内では“レイ王子に才能を見込まれて地方の田舎から王子直々に連れてこられた、期待の高い素晴らしい特別な家臣”ということになっているからね。」
「へ!?」

