「小さい頃からあいつのこと見てるし、弟みたいなものだと思っているけど。そういう可愛いところあるんだよなあいつ。....それにしても目が似てる......。」


「もう、やめてくださいよ!」


ふう、と息を吐いてシンさんが息を整えた。
そんなにコロに似ているの?


「そういうえば申し訳ないんだけど、頼まれていた、元の世界へ帰る方法がやっぱり見つからなかった。ごめんね。」

「いえ、これからも自分で探します。いつまでもここでお荷物になるわけにもいきませんし......。」

「イビトが元の世界へと帰ったという実例は残ってはいないけれど、イビトが一人も元の世界に帰れなかったとも言い切れないよね。

さっきも言ったけど、公になっているイビトなんて少数だし。」