万華鏡



ジロジロと見る視線に気づいたのかつうっすらと目を開けた杏珠。




そして、俺以外の気配を感じたのか一瞬で仮面をつけた。




和の方を見てのっぺりとした笑顔を向けた。



「あれー?本宮和くんじゃーん」



俺の膝から下りようとする杏珠のことを引き止める。



一瞬、目を丸くしたが大人しく元の位置へと戻った。



「昨日ぶりかなー、杏珠ちゃん」



「そうだねぇ、総長さんと仲がいいんだねぇ」



気づいてる。


直感的にそう思った。



そして、俺の呼び方。俺以外に話すときは総長さんでいくらしい。



何故か特別感を感じ嬉しくなる。