万華鏡



目を見開く和。




「お前、何してんだよ!」



「うるせぇ。杏珠が起きる」



「え、や、だって!」



杏珠をちらりと見ると眉を寄せている。



背中を撫でてやるとまた、安心したように眠った。



「で、どう言うことなのー?」



「別に」



「まさか、本気で惚れたわけ?」



「ああ、」



「何者かもわからないんだぞ」



別に何者でもいい。



杏珠が杏珠なら、それで。



「親父さんにも報告しなきゃなんねぇんだけど」



「今は、まだ」



「へいへい」



それから、杏珠の方へと視線を向ける和。



「やっぱりねぇ。素っぴんの方がいいじゃねぇの」