「総長さん、料理出来んのー?」
「いや」
だろーね。なんも、ないし。
「外で食べるか?」
「それは、やだぁ」
「わかった」
そう言って、どこかに電話し始めた総長さん。
「材料買ってこさせた」
ん?総長さん、料理出来ないんだよね。
てことは、必然的にあたしになんの?
「作るんだろ?」
「あたしぃ、料理出来ないよー」
「やめろ」
急に低い声を出した総長さん。
「何がー?」
「喋り方。俺の前では、その喋り方するな」
いやー、参った。参った。
いつも、総長さんには驚かされる。
「颯だ、総長さんじゃねぇ」
ふふふっ。面白いよ。
「わかった」
作られた仮面を外す。
何故か、この人には素を魅せれると思ったから。


