消せない想い




「実は今、付き合っている人がいる。」



「そっかー、おめでとう!じゃあ、今度紹介してよ!」



すると…
彼は真剣な顔に変わり
ゆっくりとまぶたを閉じ
深呼吸をした。



「彼女とは結婚を考えている。…だから、もう…君とは一緒にいられない。」



そんな彼からの言葉に
私は上手く笑えなかった。



今までだって散々
私たちは恋の話をしてきた。



あなたのことは
何だって知っている。



なのにどうして…?



どうして一緒に
いられないの…?