「『前を向いて歩く人好き』か。」 「ま、前……?」 夏海が不思議そうな顔で僕を見た。 「何でもないよ。」 夏海があの日言ったように、 僕も真っ直ぐ前を向いて歩く人が好き。 夏海みたいな女の子が。 なんだかとても、愛おしくなって 僕は、 そっと夏海の頭を撫でた。