2人はオフィスを出て、屋外の飲食店へ駆け込んだ。 「いきなり走ってどうしたかと思ったら…」 「ここのサンドイッチとっても美味しいんです!50食限定だから急がないと完売してしまって…」 つい、自分のはしたなさに恥ずかしくなった。 あいさつ程度の仲なのに強引に連れてきてしまうなんて。 胡桃が頭を垂れて落ち込んでいると、拓海は胡桃の手を優しく引いた。 「ほら、行こう」 「はいっ」 店内は客が3名と少なかった。 2人は奥の席に座った。