胡桃が働く会社は、沖縄から数百キロメートル離れた島にある。
人口もそれほど多くなく、住民の平均年齢は75歳と高齢だ。
周りは海で囲まれ漁業が盛んに行われている。
胡桃はこの島で生まれこの島で育った。
高校の同級生はほとんどこの島を出て、都会へ行ってしまった。
けれど、胡桃は生まれ育った島で生きていきたいと強く思い、大学へは行かず就職したのだった。
高収入な仕事ではないが、普通に暮らしていけるほどの給料を得られる。
仕事内容は、島の観光経営で胡桃は主に事務を担当する。
「こ~んな若い子が入社してくれて嬉しいわ~!!」
「ほんとね~!わからないことあったらなんでも聞いてちょうだいね~」
