海が見える窓






「バレちゃったらしょうがないかなぁ」


「え?」



拓海は胡桃の腕を離して、顔を近づけてきた。



…えっ近っ!心の準備がっ!!



胡桃はぎゅっと目を閉じた。



しかし、“悪魔”は耳元で



「キスされるとでも思ったわけ?バーカ」



こう囁いたのだった。



…最っ低!!!



キッと拓海を睨み付ける。



「睨むなよ、ヒヨコちゃん」



180センチと長身の拓海に見下ろされれば、155センチの胡桃はヒヨコに等しかった。