海が見える窓







それから、昼休みを終え、午後の仕事に取りかかった。


はじめてのことながら、胡桃は部長や社員、そして拓海から色々なことを教えてもらい順調に業務をこなしていた。


そんな真面目な姿に、好感度も高くなっていった。



「おつかれさまでした~!」


「おつかれで~す」


「おつかれさま~」



部長の一声で、今日の業務は終了した。



「一応、社員として働いてもらってるけど、ここで働いてる皆は家族だから」


「部長…」


「だから、わからないことはなんでも聞いて、困ったときは助け合おう」



…やっぱり良い職場だな。



「はいっ」



社員が帰宅するなか、最終的に残ったのは胡桃と部長だけだった。



「明日も頑張ろう!」


「はいっ!あの、コピー機ありますか?」


「ああ、コピー機ならここを出て…」



胡桃は白紙のプリントを持って帰り支度を始めた。



「ありがとうございました!おつかれさまです!」



部長にお礼を言い、オフィスを後にしたのだった。