『ありがとうございました。』

「とてもお似合いですよ。」


静さん

と呼ばれたその人は微笑んで、そう言った。


名も知らない男に連れてこられたのは


"上田城"


母の実家は長野。

場所的にはタイムスリップしてないのか。



タイムスリップしたのだと、私はさっき確信した。