母の実家のある所は、 夏なのに暑くなかった。 いわゆる、避暑地だった。 「祭り囃子が聞こえる。」 近くで祭りでもやっているのだろうか。 そんな気持ちで家を出た。 今思えば、 この時から運命は始まっていたのだろう。