「高瀬さんみたいなイケメン、どうせ告白したって無理だって普通思いますよ。だけどその美緒ちゃんは無理とかそういうことじゃなく、ただ純粋に高瀬さんが好きで、その気持ちをがんばって伝え続けてるんだなーって思ったら、なんか泣けてきます」
「そっか……」
「好きなのに踏み切れない高瀬さんの気持ちもわかりますよ!」
俺の想像した以上に真剣に熱くなって話を聞いてくれた藤村。
「こんな歳で後輩に恋愛話するとはおもわなかったな。でも、お前に話してよかったかもしれない」
藤村に話したことで、心のどこかにつっかえてた物がポロッと取れたような気がした。
「パンの感想伝えるんですよね?仕事も終わったことだし、すぐに行ってあげてください!」
藤村は満面の笑みで立ち上がり、空になった袋を手に取った。
「これ、捨てておきますから」
「ありがとう。これから一件コンビニで書類を送ったら帰るよ。あと、俺が女だったらお前を好きになるかもな」
「え?それマジっすか!?ねー高瀬さん!今度女子社員の前でそれ言って下さーい……」
藤村の声が遠退く中、俺は急いで書類を持ち会社を出る。
外に出てコンビニに向かおうとしたが、目の前に立っている人物に気がついた俺は、驚いて足を止めた。
「……柚希?」
「そっか……」
「好きなのに踏み切れない高瀬さんの気持ちもわかりますよ!」
俺の想像した以上に真剣に熱くなって話を聞いてくれた藤村。
「こんな歳で後輩に恋愛話するとはおもわなかったな。でも、お前に話してよかったかもしれない」
藤村に話したことで、心のどこかにつっかえてた物がポロッと取れたような気がした。
「パンの感想伝えるんですよね?仕事も終わったことだし、すぐに行ってあげてください!」
藤村は満面の笑みで立ち上がり、空になった袋を手に取った。
「これ、捨てておきますから」
「ありがとう。これから一件コンビニで書類を送ったら帰るよ。あと、俺が女だったらお前を好きになるかもな」
「え?それマジっすか!?ねー高瀬さん!今度女子社員の前でそれ言って下さーい……」
藤村の声が遠退く中、俺は急いで書類を持ち会社を出る。
外に出てコンビニに向かおうとしたが、目の前に立っている人物に気がついた俺は、驚いて足を止めた。
「……柚希?」



