恋するBread*それでもキミが好き

「テーブルとかないから立ち話になっちゃうけど」

「はい。全然構いません」

「美緒ちゃん、ちょっと向こうで鉄板の掃除していてくれる?」


おばさんに言われた通り作業場へ行き、専用のヘラで鉄板にこびりついた焦げを力いっぱい削ぎ落とす。

作業をしながらも、何を話しているのか気になって仕方ない。

なんか時々私の方を見たり、おばさんがクスクス笑ってるのも、すっごい気になる!


しばらくすると、寡黙なおじさんが私の方にやってきた。

「美緒ちゃんにも話があるみたいだから」

そう言っておじさんは明日の準備を始め、おじさんと入れ替わるようにして私はふたりのところに行った。