《大丈夫だよ。俺、ホントは姫花のことすきだった。事故にあった日も、ホントは別れ話するつもりだったんだ。姫里先輩に束縛されてうざかった。それで、出て行ってしまったんだ。追いかけたら運悪く、十字路を通ろうとしてたトラックにはねられこのざま。ごめんな。悲しませて。
でも、お前はもう、一人じゃないんだ。奏太は、喧嘩っ早いけど、いいやつには変わりないしな。ぜってー、お前を幸せにしてくれる。奏太が彼氏で良かった。もし俺だったら、お前はまた、一人で心を閉ざしてたんじゃねーか?自身を持て!自分に。お前はいいやつなんだから。人の事を自分より先に考えれるじゃねーか。無自覚で天然だけど姫花はモテる!俺は、確信できる。また、お前にアドバイスでも、するよ。じゃあな。》

幻聴?夢?

何だったんだろう。紫苑の声がした。

あの声は間違いない!紫苑。

紫苑…ありがと。

私も紫苑のこと好きだった。幸せになるよ

届いたかな?紫苑に。