病院に着くなり、2人は集中治療室に運ばれる。

緑の治療中ランプが光る。

そして、消えた。

お医者さんが出てきた。

「紫苑は?紫苑はどうなったの?」

私は、戸惑いを隠せない。

「男の子は、なんとか一命をとりとめました。女の子は残念ですが……。」

「姫里先輩…が亡くなったなんて。」

と奏太。

「男の子の方は一命は取り留めたものの、数日間は目を覚まさない危険性があります。そうなると、命も危険です。」

「もし。目を覚ましたら?」

と私は聞いた。

「その時は奇跡です。ただ、記憶喪失になっている可能性も十分にあります。生還率は、25%です。」

と言うどこかへ消えてしまった。