淡い水色に小さな花が散りばめられている水着。


夏らしく爽やかな雰囲気で、とても可愛い。


思わず見とれてしまう。


「瀬ノ内君、由依の水着姿…どう?このセパレートの水着、由依に似合いそうだなぁ…と思って私が選んでみたんだけど……」


「ちょ、ちょっと恵理子!陽希、固まってるよ…。やっぱり、もっと地味な方が良かったんじゃないかな…。」


「これだって、そんなに派手じゃないよ。ちょうどいい感じだって!」


頬を赤く染め、恥ずかしそうにしてる由依の手を、そっと握った。


「由依、似合ってる。」


「そ、そう…?」


「ああ。すげぇ可愛い。」


“ありがとう”と、か細い声を発した由依。


頬どころか、顔全体が赤くなっていた。


こんな可愛い姿、あまり他の男に見られたくないな。


キョロキョロと周りに目を向ける。


すると、プールの中から俺らの方をチラチラ見ている男たち数人の存在に気付いた。