恋愛対象外宣告。

「…、なんだったんだろ、」



結局全力で走って家に帰ってきた



あの人は誰かわからないまま



はじめかと思った。



が、声が違った。



期待してしまった自分にため息をつ、と共にベッドに倒れこんだ



‘‘期待は裏切るもの’’




どこかで聞いたことのある、その言葉が頭をぐるぐると駆け巡る




深く、ため息を再度付けば、ブブブ、と背中に振動が伝わる




誰からだろ、



ふと時計に目を向ければ9時ちょうど



少し疑問に思いながら、携帯を取り出す



そこに書かれていた名前は_






__御村一




携帯が、勢い良く手から滑り落ちた