不器用な恋愛




爺さん居るかな?



−コンコン−


「どうぞ。」


中から聞こえた爺さんの声。


「失礼します。」

「おぉ、優磨。
どうかしたのか??」


「あの写真見せてくんねぇ?」


「あの写真??」


チッ―……

理事長してるくせして
ボケかぁ??

面倒だなッ……


「ほら、入学してくる奴と高校にあがる奴の写真。」

「あぁぁ〜確か、そこの棚に入っているぞ。」


棚ね……


−ガタッ−


「優磨〜あった?」

「おッ!これこれ♪」


理事長室にあるフカフカのソファーに座ってファイルを開いた。


「優磨、どの子??」


「まぁ、待て待て!
探してるからこっち見てて!」



焦りすぎだし…(汗)


「早く〜」


はいはい……

今探してるんだから静かにしてろよ…


ってかいねぇーなぁ…

どこ??



まさかあの爺さんがどっかにやったか!?