今日、 ちょっと苦いチョコレートを食べた。 でも、 その中にもちゃんと甘さがあって。 私の恋にも甘さがある。 甘くない恋、わけじゃないけど 甘いわけでもないこの恋にも 隠れた甘さがあるの。 ソファーに座っていたあなたが私にもたれかかる。 「どうしたの?珍しい。」 「ん、ちょっとね。」 クールなあなたが 私の甘えるなんて珍しい。 「疲れた?」 日曜日の優雅な午後。 窓の外から子供の声が聞こえる。 「うん。香奈が足りない。」