店のおっちゃん「よぉメンズ!旅だと?行ってこいや!きぃつけな。これやるよ!」

メンズ「へへ、どうも。」

おっちゃんは優しかった。これは選別とかいって食べ物をメンズにくれた。

メンズ「ずっとここにいれればいいのに」

おっちゃん「いわれたもんはしゃーねーだろう。」

そう言うと何かを思い出したかのようにどこかにいってしまった。

メンズ「僕もそろそろいこうかな……」

そう思っていた。しかし。

「ちょっとまってよ!」

女の声だ。メンズ振り返った。誰かはわかる。顔は。名前が思い出せない。

「あーっ!その顔!また忘れてるの?」

メンズ「ギク…」

「もう……。あたしは『フィー』よ。これで5回目よ?いい加減覚えてちょうだい……」

メンズ「そうだった。ごめん次覚えるよ。」

フィーと名乗る女の子は最近引っ越してきた女の子だった。

メンズはその女の子に町を案内したり引っ越しを手伝ったりしていたがどじなため名前を覚えられずにいた。

メンズ「そうかフィーとも会えなくなるんだね。寂しくなるな。」

フィー「ばーか」

メンズ「え?」

フィー「私も一緒に行くのよ!」

メンズ「なんだってぇ!」

メンズ「でも親はどうするのさ!?」

フィー「独り暮らしに親もないでしょ!」

メンズ「そうだった!」

フィー「そろそろ行こうかなって言ってたけどどこへいくのよ」

メンズ「決めてないや」

フィー「あたしが決めてあげる!こっから東の町なんかどう?」

メンズ「うむぅ」

フィー「じゃあきまり!」

メンズ「何もいってないじゃない!」

こうして誰も見ていないところで二人の旅ははじまったのである。