『私、佐々木結衣って言います!王子様に一目惚れしました!名前を覚えてください!』

『は?』

王子様は呆気にとられていた。

クラスの人にも聞こえてたらしく

『すごい度胸』『バカじゃない?笑』

そんな声もちらほら聞こえてくる。

そんなの、気にしない!!

そして、私は続けていった


『な、名前を覚えてくれればいいんです!失礼しました!』


私はそう言い残し、教室に走った。