幼馴染みが高校デビュー!?



「優羽ー。まってよー」


そんな甘えたって無駄!


私は怒ってるのよ!


絶対振り向かないんだから。


と思ってすぐに


私の早歩きは追いつかれ、


ぐいっと腕を強く後ろに引っ張られた。


そのまま綾人に後ろから支えられる形になる。


「待てよ」


また耳元でそんな台詞。

顔が熱くなるのが自分でも分かる。


「…離して」


「怒んなって、少しからかっただけだろ」


「…」


「…ごめんな?」


そんな悲しそうに言われたら…


「…しょうがないな」



許しちゃうじゃん。