【短】友達から始めましょう



「おっはよーん・・って、
あれ?どちらさまですか〜?」

あほ男のいつも通り
脳天気な声が背後から聞こえた。

今日告白するとは
とても思えないくらいに落ち着いた声。

和希はあたしだって気付いてないのかな?


あたしはゆっくり振り返る。

「和希、おはよー・・」

振り向いたはいいけど、
恥ずかしくて和希の目が見られません。

「ぬお!もももしかしてもしかしなくても
あ、茜さんだったりします?」

あほ男の明らかにテンパってる声。

「・・茜さんだったりします」

あたしはようやく和希と目を合わせた。
和希の大きい瞳にあたしが写ってる。

「やべー・・可愛いかも」

「えっ?」


どくどくどくどくどく


心臓やばい・・すごく、うるさい。


「ちょ、和希あほっ面」

ドキドキをごまかす為に和希につっこむ。

今、絶〜対顔赤い。やばいよ。