【短】友達から始めましょう



「てことで明日は部活休みだから
放課後、先輩を呼び出して告白します!」

和希はなぜか誇らしげに言う。

「明日とか早くねっ?!」
「早すぎる気がするわー」
「あほ男は話がいつも唐突だから嫌や〜」


稜太、あや、あたしは
口々に思ったことを呟く。

「善は急げって言うだろっ!」


そりゃ言うけど、唐突すぎだろ。

あたしは口には出さず冷静につっこんだ。

「お前も明日、気合い入れてこいよ!」

「はっ?!あたしも明日なのっ?!」

無理無理無理無理・・とあたしは繰り返す。


和希はそんなあたしの肩に手を置き、
白い歯を光らせた。


「俺たち運命共同体だろ?」

・・いつ誰が決めた?