「・・よし、決めた!」
和希がいきなり立ち上がった。
「俺、告白するわっ!」
告白・・?
「誰に?」
あたしが聞こうとしたことを
稜太がかわりに聞いてくれた。
「誰ってそりゃ−・・」
和希は稜太を見てにやっと笑う。
「ゴメンナサイ」
稜太は棒読みで和希に答える。
も、もしかして和希って
稜太のことが好きだったの−・・?!?!
「ちげーよ!俺が告るのは
3年の美雪(ミユキ)先輩っ!」
そう、良かった・・
ってみ、美雪先輩?
しばしの沈黙。
「和希くん本気だったんだ〜」
沈黙を破ったのは
あやの独り言のような一言。
美雪先輩・・。
男子バスケ部のマネージャーで、
多分・・いや確実に
100人に聞いたら100人が
美人だと認めるくらいの美人さん。
色が白くて細くて
噂によると頭も良いらしい。
あたしが先輩よりも
勝ってるとこなんて1つも、ない。

