次の日は土曜日だった。
「ここ・・か」
茜が書いた水沢の家の地図を片手に
歩き続けること約40分。
やっとの思いで家を見つけた。
てか茜が書いた地図汚すぎ。
俺は水沢と書かれた表札を
もう1度確認する。
そしてインターホンを押した。
「・・え?あい、かわくん・・?」
出て来たのはあからさまに
驚いた顔の水沢だった。
俺に水沢はお茶を出す。
「サンキュ」
俺はお茶を一口飲んだ。
そしてちらっと水沢を見る。
哀しそうな瞳。
目の下にできた薄いくま。
俺が知っている水沢では
ないような気がした。
水沢は顔を上げた。
俺と目が合うといつも通りの
優しい笑顔を作る。
その笑顔は俺の胸をきつく締め付けた。

