「もう少しで花火、始まるね」
坂瀬くんがスマホを見て言った。
私も腕時計を見て、「うん」と同意する。
「二人は、どうしてるかな」
私がそう言うと、坂瀬くんは考える素振りをした。
「うーん、二人は二人で楽しんでるんじゃないかな。ほら、あの二人最近話し合うみたいだし」
その合う話ってやつは、私達にも関係がある失恋話かもしれないんだけどなぁ、と声には出さずに思う。
私のことが好きだった青柳颯太、坂瀬くんが好きだった翡翠。
そして、青柳颯太に好かれていることを知っていながら坂瀬くんを想う私、翡翠に好かれていることを知らずに私と一緒にいてくれる坂瀬くん。
坂瀬くんは私をどう思っているんだろう。
ふと、そう思った。
「あのさ、坂瀬くんって...」
そこまで言って、バァンという大きな音に肩を震わせた。
「うわ...綺麗...!」
私の声は坂瀬くんには聞こえなかったらしく、坂瀬くんは夜空に咲く満開の花を見て歓声をあげていた。
坂瀬くんがスマホを見て言った。
私も腕時計を見て、「うん」と同意する。
「二人は、どうしてるかな」
私がそう言うと、坂瀬くんは考える素振りをした。
「うーん、二人は二人で楽しんでるんじゃないかな。ほら、あの二人最近話し合うみたいだし」
その合う話ってやつは、私達にも関係がある失恋話かもしれないんだけどなぁ、と声には出さずに思う。
私のことが好きだった青柳颯太、坂瀬くんが好きだった翡翠。
そして、青柳颯太に好かれていることを知っていながら坂瀬くんを想う私、翡翠に好かれていることを知らずに私と一緒にいてくれる坂瀬くん。
坂瀬くんは私をどう思っているんだろう。
ふと、そう思った。
「あのさ、坂瀬くんって...」
そこまで言って、バァンという大きな音に肩を震わせた。
「うわ...綺麗...!」
私の声は坂瀬くんには聞こえなかったらしく、坂瀬くんは夜空に咲く満開の花を見て歓声をあげていた。



