『付き合ってたんだよ。三年前まで』
一條さんの言葉が甦り
私の胸はちくりと痛む。
「春木さん……大丈夫ですか?」
そんなつもりはなかったのに
つい問いかけてしまった。
「は?」
「最近、変です」
「…….何がだよ」
春木さんが私を見返す。
「めちゃくちゃに仕事入れたり、こうやってあり得ないミスしたり。無理してるように見えるんです」
「あんたに心配してもらわなくても」
「それだけじゃないです!写真も変です!」
春木さんの顔つきが変わった。
重たい沈黙でもって、私に続きを促している。
「最近の春木さんの写真、前と全然違うじゃないですか。春木さんらしくないじゃないですか!」
ここ数日気になっていた。
最近、新しく撮影した写真は
みんなみんな……
「全然……全然ワクワクしないんです!」

