スローシンクロ 〜恋するカメラ女子〜

事務所に戻り扉を開けると、ソファの上に座っているヒナが見えた。


「起きたか?」


ちょうど一人分空いた隣に腰かける。


「はい……」


まだ完全には目が覚めていないのだろう。
胸から下に毛布を巻いて子どものように座る彼女からは、いつも以上に頼りない雰囲気が漂っていた。

剥き出しの肩と寝癖のついた髪。

俺を見つめる、とろんとした瞳。



「……無防備すぎ。」



今度はゆっくりと、唇に口づけた。
そのまま倒れ込むようにヒナが抱きついてくる。


「全部夢なんじゃないかって気がします」

「え?」

「幸せすぎて……」

「何だそれ。」