スローシンクロ 〜恋するカメラ女子〜

次の日、面会可能時間になるのを待ってヒナを見舞った。

岳から教えられた病室に入ると、一番廊下側のベッドでヒナは眠っていた。
左腕に点滴の針が刺さっている。

用意されている椅子を引き寄せ、ベッドのすぐ側に座った。


「……」


起こしてしまわないように。
細心の注意を払って握った彼女の右手はまだ熱い。

熱が下がりきっていないのだろう。


「ごめん、」


寝顔に向かって呟いた。



「ごめんな……」