スローシンクロ 〜恋するカメラ女子〜

警察に相談に行こうか何度も迷った。

でも私のその行動が春木さんや一條さんの仕事にどんな影響を及ぼすか予測がつかなかった。

二人にまで危害が加えられるなんて可能性は無いのだろうか。


冷静な頭で思考を巡らせ最適な方法を導き出す体力も心の余裕も、今の私には無い。


どうしたらいいのかわからなかった。
私が耐える以外の道なんて思い浮かばなかった。


ベッドサイドには春木さんに繋がったきり電源を切ってある携帯電話が転がっている。
部屋のカーテンも何日も閉めたままだ。


こうしている間にも、無言電話はかかってきているのだろうか。
ポストに写真も溜まっているかもしれない。


頭のてっぺんからつま先まで、恐怖に支配されていた。
こんな毎日がいつまで続くんだろう。


最後に出勤した日から一歩も外出できぬまま、春木さんの帰国当日になった。