スローシンクロ 〜恋するカメラ女子〜

「気持ちって…」

「隠さなくていいよ、今更。」


ウインカーを出した一條さんは右折車線に入り、車が途切れるのを待っている。


「でも、俺本気だから。」

「……一條さん、」

「本気でヒナちゃんが好きだから。待てるよ」


私の目は彼の横顔に吸い寄せられていた。
人通りの少ないコンビニの駐車場に車を入れた後、やっと視線が合う。


「だけど、」

「……」

「出来るだけ早く俺を見てくれればいいなって思ってる。あいつじゃなくて、俺を。」


固まっていた気持ちがほぐれていく。

自然に繋がれた手から、一條さんの優しさが伝わってくる気がした。


どうして私なんかを好きになってくれるんだろう。


どうしてここまで
想ってくれるんだろう?