家を飛び出し、事務所に向かう。
春のうららかな陽気とは裏腹に、私の心はどんよりと重く沈んでいる。
気にしないようにしていたけれど、そうもいかなくなってきた。
携帯電話の番号を変えた方がいいだろうか。
イタズラだとは思うけど……。
とりとめもなく考えながら賑やかな街を歩いていると、幾らか恐怖心が和らいだ。
事務所に到着し郵便ポストをチェックする。
投函口から覗くと、はがきサイズの真っ白な紙が一枚だけ入っていた。
「何だろう」
何かのお知らせの類かと、取り出して裏返す。
「ひ……っ!」
喉の奥から引きつった声が漏れた。
私の手から離れたその紙はひらひらと宙を舞い、床に落ちていく。
それは写真だった。
私の後ろ姿が写っていた。
春のうららかな陽気とは裏腹に、私の心はどんよりと重く沈んでいる。
気にしないようにしていたけれど、そうもいかなくなってきた。
携帯電話の番号を変えた方がいいだろうか。
イタズラだとは思うけど……。
とりとめもなく考えながら賑やかな街を歩いていると、幾らか恐怖心が和らいだ。
事務所に到着し郵便ポストをチェックする。
投函口から覗くと、はがきサイズの真っ白な紙が一枚だけ入っていた。
「何だろう」
何かのお知らせの類かと、取り出して裏返す。
「ひ……っ!」
喉の奥から引きつった声が漏れた。
私の手から離れたその紙はひらひらと宙を舞い、床に落ちていく。
それは写真だった。
私の後ろ姿が写っていた。

