スローシンクロ 〜恋するカメラ女子〜

事務所の入ったビルの周辺は、いつも通り静かだった。
さすがにまだ嗅ぎつけられてはいないようだ。

エレベーターを待つ時間ももどかしく、階段を駆け上がって事務所のドアを乱暴に開けた。



「ヒナ!!」



書棚の前に立っていたヒナが振り返る。




「お前、今日事務所に泊まれ。」