何してんだ。
何してんだ。

何やってんだよ、俺は!!


シャツ一枚で出てきたせいで、北風が肌に刺さるようだった。
でもそれくらいじゃないと、頭を冷やせそうにない。


自己嫌悪に陥りながら、ただひたすらに歩き続けた。


それでもヒナの怯えた顔は頭から振り切れない。

俺はまた、彼女を傷つけたのかもしれない。




『だったらどうする?』




どうもしねぇよ。


どうもできねぇよ、

岳。